

どうも、yossyです。
「最近、自社の業績が伸び悩んでいて…。」「コンサルしてもらったけど、大きな変化が感じられなかった…。」あなたは、自社の業績についてこのような不安を感じたことはありませんか。
本屋さんを歩いていると、1冊の本が目に入ってきました。「90日で儲かる?そんなうまい話、あるわけがない。」「ピンクの表紙でやけに目立つな」と興味が湧き、読んでみることにしました。
売上を出すには、ファンが集まるようにしかけていく。
その理由を、深掘りしていきます。(ネタばれあります。ご注意ください。)
目次
売上を出すには、ファンが集まるようにしかけていく。
キャッチ―なタイトル、ひときわ目立つピンク色の表紙。それが、この本にもった最初の印象でした。本を開くと次のように始まります。
“タイトルが気になったから?
ピンクの表紙が目立ったから?
なんとなく無意識のうちに?
実は、この本には、あなたが、手に取るような仕掛けがしてあったのです。(p.2)”
引用 「あなたの会社が90日で儲かる!」

わたしの心を見透かされたかのような書き出しです。タイトル、表紙は仕掛けだったのです。これで、グイっと引き込まれました。読み終えたとき、タイトルや表紙を見返して、これがファンを集めていく方法なのだなと納得したのです。
筆者は、こうしてファンを集めていくマーケティングのやり方を、「エモーショナル・マーケティング」と呼んでいます。では、エモーショナル・マーケティングのやり方は、どういったものなのでしょうか。
〇エモーショナル・マーケティングの魔法
筆者は、かつて会社の都合でクビの一歩手前まで追い詰められたそうです。180日で成果を出すために筆者がまずとった行動は、アンケートをとることでした。
それなりに返答はあったものの、大きな成果にはつながらないとあきらめかけていた矢先に、大手量販店から返答がありました。「行けるかも!!」と感じた筆者が次にとった行動が手ぶらで商談だというのだから驚きです。
商談では、具体的な話が進んでいき、本社を動かすことになりました。この経験から、筆者は”新規事業を立ち上げるのであれば、まずお客を集めてほしい。(p.107)”と書いています。
今回の商談をきっかけに、筆者は成果を上げていくのですが、そのカギとなったのが、「エモーション=感情」なのだそうです。
筆者が成果を上げた感情を動かすマーケティング、つまりエモーショナル・マーケティングのポイントは次の3つになります。
- 売り込みをしていない。
- 相手側にリスクがまったくない提案をする。
- 次の行動につながる情報をすべて提供する。
この3点が集約された広告をつくることで顧客が集まり、売上につながっていくのだそうです。結果、顧客がファンとなって繰り返しお金を出すことで収益が上がるという仕組みです。
この仕組みは、業種を超えて活用することができます。なぜなら、お金を出すかどうかを決めるのは、人間だからです。
相手に共感してもらえるような広告をつくり、お金をだしてもらうまでのプロセス、つまり設計図がしっかりしていればよいのです。

〇お客が自動的に生まれる設計図とは。
まず、広告は物を売るのではなく、人を集める手段だということを理解しなければなりません。物を売り込まれると、自分が損をすると感じるので警戒されてしまいます。
どんな人を集めればよいか、それは「そのうち客」です。ライバルが少ない、費用が少額で済む、やがて売り上げにつながっていくという3つのメリットが、「そのうち客」にはあるのだそうです。
次にやることは、顧客から手を挙げてもらうようにしかけることです。アンケートに答えてもらったり、資料請求ができるようにしたりして、顧客から行動をしてもらうようにします。
行動をとるということは、少なからず興味をもっていることになります。あなたも、「無料お試し」という言葉に惹かれて行動を起こしたことがあるのではないでしょうか。

最後に顧客が、お金を出すまでの流れをスムーズにしておくことです。情熱をもって、競合より優位であること、そして顧客にとってベネフィットつまり明るい未来がイメージできることで成約へと流れていくのです。
著者「神田昌典(かんだ・まさのり)」氏について
- 上智大学外国語学部卒。
- 1995年アメリカワールプール社日本代表に就任。
- 1998年株式会社アルマックを設立。
アメリカワールプール社日本代表時、人なし、予算なし、商品なしの状況から2年で年商8億円の規模に育てたそうです。

本の概要
本の概要
- タイトル: あなたの会社が90日で儲かる!
- 著者 :神田昌典
- 出版社 :フォレスト出版
- 初版 :1999年
- ページ数:246p
目次
なぜあなたはこの本を手に取りましたか
第1章 なぜ悪徳業者が儲かり、正直者は失敗するのか?
第2章 元エリートの告白~エリートは、こうしてあなたを罠にかける
第3章 エモーショナル・マーケティングの魔法
第4章 お客が自動的に生み出されるシステム
第5章 あなたの会社を高収益企業に変える九十日
あとがき
まとめ
「売上を出すには、ファンが集まるようにしかけていく。」ことは、仕組み自体はシンプルそのものであることが分かりました。初版が1999年ですが、20年以上たってファンを集めることの重要性は高まっているとわたしは思います。
あなたも、この本を読んでファンを集めることから始めてみませんか。