
どうも、yossyです。
「話せるのに書けない…」あなたは、こんな悩みをもっていませんか。

なので、「文章の書き方に関する本はないかな」と思っているときに、古賀史健さんが書いた「20歳の自分に受けさせたい文章講義」に出会いました。
この記事では、そんなわたしがこの本を読んで分かった「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の概要について紹介します。
文章力は生涯にわたって身を助ける武器。
その理由を、深掘りしていきます。(ネタばれあります。ご注意ください。)
目次
文章力は生涯にわたって身を助ける武器。
「話すこと」と「書くこと」は、どちらも相手に伝える行為です。「話すこと」=「テレビ」、「書くこと」=「新聞」と例え、文章で自分の気持ちを伝えることの難しさを筆者は表現しています。「話すこと」では、身振りや表情も感情を伝える助けになります。
しかし、「書くこと」では、文字だけで感情を伝えなければなりません。「話すこと」はできるのに「書けない」原因がここにあります。メールやラインといったコミュニケーションツールが発展していったのは、顔文字の発展があったからでしょう。それぐらい、文字だけで感情を伝えるのは難しいのです。
では、いったいどうやって感情を言葉に落とし込んだらよいのでしょうか。それは、”書くことをやめて「翻訳」する(p.31)”のです。
文章を書くことは、翻訳すること。
「書くことをやめて翻訳をする」とは、どういったことなのでしょうか。あなたが文章を書く上でぶつかる問題が2つあります。それは、
- 文章を書こうとすると、固まってしまう。
- 自分の気持ちをうまく文章にすることができない。
です。
1で悩んでいる人は、まだ頭のなかの「ぐるぐる」を整理できていない状態だ。文章とは頭のなかの「ぐるぐる」を”翻訳”したものだ、という発想が欠如している。まず必要なのは”翻訳”の意識づけだろう。
2で悩んでいる人は、「ぐるぐる」を”誤訳”してしまっているわけだ。こちらはもっと具体的な”翻訳”の技術が必要だろう。(p.34)
文章が書けないというあなたは、おそらく、頭の中にある何か言葉にならないもの(筆者はこれを「ぐるぐる」と表現している)があり、それをどのように言葉にしたらよいか分からないのです。ですから、「ぐるぐる」を翻訳すればよいわけです。

文章はリズムが命。
話すことで、どのように表現すればよいかが見えてくることは分かりました。ですが、見えたきたものをそのまま表現しただけでは、文章として成立しません。なぜなら、読んでいてリズムが悪い文章だからです。
リズムの悪い文章は、はっきり言って読みにくいです。リズムの悪い文章とは、”文と文の「つなげ方」や「展開の仕方」がおかしい(p.63)”文章のことです。文章は、文と文がつながってできています。

つなげ方を確認するには、接続詞が入るかをチェックするようにします。「だから」「しかし」「その一方で」など接続詞を入れてみて不自然さはないか調べることで、一文一文に必要感があるかを確認することができます。文章が接続詞によって自然に論理展開されれば、それは、リズムの良い文章ということになります。
また、見た目のリズムも大切です。見た目のリズムを整えることで、文章がもつ圧迫感が解消されます。
句読点の打ち方…一文に一つうつ。
改行のタイミング…5行に1回(媒体による)。
漢字とひらがなのバランス…偏らないように。
まずは書いてみて、音読をすることで、リズムをチェックするようにします。
真逆の一般論で読者の興味をひきつける。
あなたが文章を書いても、読者に読んでもらえなければ意味がありません。そのためには、リズムはもちろん文章の構成が大切になってきます。文章の構成が支離滅裂であれば読みにくい文章になってしまい、読者はあなたが書いた文章から離れてしまいます。
あなたは、起承転結という言葉を耳にしたことがあるでしょう。筆者は、読者をひきつける文章の構成として「起”転”承結」を提案しています。
冒頭に一般論を述べ、そこに”転”としての疑問を投げかける。そうやって読者の興味を引きつけてから、検証作業に入り、結論へとつないでいくのだ。(p.192)
このとき、どんな一般論を”起”にもってくるかが大切になってきます。もってくるべき一般論は、真逆の一般論である必要があります。真逆の前提があるから、あなたの主張が”転”として生きてきます。

著者「古賀史健(こが・ふみたけ)」氏について
- 1973年 福岡県生まれ
- 株式会社バトンズ代表
- 嫌われる勇気をはじめ多数のヒット作を担当

本の概要

本の概要
タイトル :20歳の自分に受けさせたい文章講義
監修 :古賀史健(こが・ふみたけ)
出版社 :星海社
初版 :2012年
ページ数 :276p
目次
はじめに 「話せるのに書けない!」のはなぜか?
ガイダンス その気持ちを「翻訳」しよう
第1講 文章は「リズム」で決まる
第2講 構成は「眼」で考える
第3講 読者の「椅子」に座る
第4講 原稿に「ハサミ」を入れる
まとめ
“書く技術が身につけば、ものの見方が変わる。物事の考え方が変わる。そしてきっと、世界を見る目も変わってくる。(p.17)”と、筆者は書いています。
筆者があなたに伝えた書くための技術があれば、文章を書けるようになるはずです。文章を書くのに才能はいりません。技術を知っているか知らないか、そして行動するかしないかの違いです。
書くことで、思考が整理されます。つまり、”書く技術を身につけることは、そのまま考える技術を身につけることにつながる(p.16)”のです。
あなたも、この本を読んでTwitterでつぶやくことから始めてみませんか。