【遅読家のための読書術】読者が主人公だから全部読まなくて大丈夫【書評053】

あなた
世の中には、たくさんの読書術の本があるけど、どの本がいいんだろう。
あなた
もっと速く本を読んで、たくさん知識を身につけられたらいいのに。

どうも、yossyです。

わたしも、かつては本を買っても読んでいない、いわゆる積ん読の状態になっていました。それに、本を読んでも内容を覚えていなくて、「せっかく読んだのに覚えてないなんて、時間の無駄だったな。」という気持ちになることもよくありました。

なので、読書術と呼ばれている本を15冊ほど読みました。15冊ほど読むことで、どのように本を読んでいったら積ん読にならず、内容を記憶に残す読み方が分かってきました。

この記事では、そんなわたしが他の読書術に関する本と比べて分かった「遅読家のための読書術」にある積読にならず、かつ、内容を記憶に残すことができる読み方を紹介します。

世の中にはたくさんの読書術に関する本があります。多くの読書術に共通することや、「遅読家のための読書術」独自の内容について知ることができます。

 

この本を読んで分かること

読書は、読者が主人公だから全部読まなくて大丈夫。

その理由を、深掘りしていきます。(ネタばれあります。ご注意ください。

 

読書は、読者が主人公だから全部読まなくて大丈夫。

筆者は、出版当時、書評家として月に60冊以上の本を読み、レビューを書いていました。「さぞかし、本を読むのが速いのだろうな。」と思っていたら、”1ページを読むのにだいたい5分弱(p.5)”ほどかかる遅読家なのだそうです。

にわかに信じられません。筆者は、月に60冊以上の本を読み、毎日レビューまで書いて記事を公開しているのです。しかも、振り返ると覚えていないことに気づき、また読み返す。こんなことを繰り返しているのだというのです。

では、いったい筆者はどんな読み方をしているのでしょう。それは、筆者が言う「フロー・リーディング」と呼ばれるものです。

フロー・リーディング

フロー・リーディングとは、一言で表すと、

その本に書かれた内容が、自分の内部を”流れていく”ことに価値を見出す読書法(p.44)

引用 「遅読家のための読書術」

筆者が定義する遅読家は、最初から最後まで一字一句ていねいに本を読む方のことを指しています。わたしたちは、子どもの頃から国語の学習で筆者の言いたいことを探すために、文章をしっかり読むように教育されてきました。

あなたには、算数の文章題が苦手だったなんて記憶がありませんか。先生や親が言う決まり文句は、「ちゃんと文章を読んで、創造しなさい。」

子どものころから呪文のように繰り返し聞かされてきた結果、自然と文章は最初から最後まで読むものだと刷り込まれてしまっていたのです。

小学校の教科書程度であれば、一字一句丁寧に読む読み方でもよいでしょう。ですが、いわゆるビジネス書と呼ばれるものは200ページ以上のものが一般的です。

200ページのも及ぶ本を一字一句丁寧に読んでいては、時間がいくらあってもたりません。

yossy
そこで筆者は、自分の中にため込んでいくストック型の読書法ではなく、自分の内部を流れていくフロー・リーディングに気づき、提唱しているのです

読書のムダを削ぎ落す。

なるほど、なぜフロー・リーディングがよいのかは、分かりました。それでは、どのようにしてフロー・リーディングを行ったらよいのでしょうか。

筆者が提案しているのは、「読書のムダを削ぎ落すこと」です。読書は呼吸と似ています。呼吸は吸ったあと、必ず吐きます。体の中に酸素を取り込んで、二酸化炭素を吐き出します。

読書に当てはめてみると、どうでしょう。読書をすることは知識を取り込むことです。呼吸が吸っただけでは成り立たないのと同じように、読書にも吐き出す、つまりアウトプット=書き出すことが必要なのです。

自身がレビューを書くときに他のレビューと差別化をするために、筆者がやっていることがあります。それは、引用を多く取り込むことです。次の手順でやっていきます。

  1. 1ライン・サンプリング…A4用紙1枚に気になったところを引用して書き出す。
  2. 1ライン・エッセンス…1ライン・サンプリングのうち、もっとも素晴らしいと思った引用を1つだけ選ぶ。
  3. 1ライン・レビュー…A5ノートに1ライン・エッセンスで選んだ理由を書く。

この3つのステップを踏んでいきます。ポイントは、手書きで行うことです。手書きの方が、パソコンやスマホで文字を入力するより記憶に残りやすいことは、科学的に証明されています。

紙やノートに手書きすることで、内容がじっくり理解できるようになり、達成感が得られやすいという利点もあります。

yossy
書き出すことで、必要なところを探そうという読み方になり、必然的に重要でないところは、飛ばし読みができるようになるのだと筆者は言っています。

流し読みのルール

呼吸するように、読書で得られた知識を書き出すことの大切さは理解できました。それならば、どのように1ライン・サンプリングをするところを探していけばよいのだろうと、あなたは思いませんか。

筆者はそうした疑問に対して、要点を逃さない「サーチ読書法」を立言しています。次のような手順で行っていきます。

  • 「はじめに」を読んで読むかどうかを判断し、「目次」を読んで必要そうな部分の見当をつける。
  • 読み飛ばすか迷ったら、各項目の最初と最後の五行を読む。
  • 本を読むことで何を得たいか目的を決めておく。
  • じっくり読む、さらっと読むのように異なるリズムで読む。

本の内容を覚えておくためによくある手立てとして、鉛筆やマーカーでラインを引く、余白部分に書き込むというものがあります。

筆者は、このいずれもあなたには勧めていません。というのは、読んだ本を閉じて本棚にしまえば、そうそう読み返すことはないのではないかということです。

yossy
確かに、一度読んだ本を再び手に取るという行為は、なかなかやるものではありません。そうであるならば、1ライン・レビューを書き溜めて、見返す方がよいのではないかというのが筆者の考えです。

 

著者「印南敦史(いんなみ・あつし)」氏について

「印南敦史(いんなみ・あつし)」氏
  • 1962年 東京都生まれ
  • 株式会社アンビエンス代表取締役
  • LifeHacker[日本版]で書評欄を担当
yossy
「プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術」や「「仕事」「生活」「心」人生の質を高める25の習慣」などの本も出版されていますね。

 

本の概要

本の概要

本の概要
  • タイトル: 遅読家のための読書術
  • 著者  :印南敦史(いんなみ・あつし)
  • 出版社  :ダイヤモンド社
  • 初版  :2016年
  • ページ数:208p

目次

はじめに なぜ「1ページ5分」の遅読家が年700本の書評家になれたのか?

第1章 なぜ読むのが遅いのか? ─ フロー・リーディングの考え方

第2章 なぜ読む時間がないのか? ─ 月20冊の読書習慣をつくる方法

第3章 なぜ読んでも忘れるのか? ─ 読書体験をストックする極意

第4章 流し読みにもルールがある ─ 要点を逃さない「サーチ読書法」

第5章 本とどう出会い、どう別れるか? ─ 700冊の選書・管理術

終章 多読家になって見えてきたこと

おわりに 10年後には「7000冊の世界」が待っている

 

まとめ

本の内容や本そのものはフローし、印象に残った部分をストックしておく、どこを残すかを決めるのは読書の主人公であるあなた。これが筆者の言わんとしているところではないかと、わたしは考えました。

わたしは、以前にこの本を読んでいて、実践していた時期がありました。確かに速く読むコツがわかり、読めるようになりました。「はじめに」や「もくじ」を読むのは、今でもやっています。

しかし、手書きをするというのが面倒くさくなってしまい、長続きしませんでした。手で書くのには、どうしても時間がかかってしまいます。じっくり読んでいる時間と、さっと読んで手書きする時間がほとんど同じになってしまったのです。

きっと、筆者が想定していない方法をしてしまっていたのではないかと思うのですが、結局、わたしには合いませんでした。

ただ、私に合わないだけで、あなたにはしっくりくるかもしれません。また、わたしのようにできることを取り入れるのもよいのではないでしょうか。

あなたも、この本を読んでため込まない読書をしてみませんか。

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