
どうも、yossyです。
「本を読むと決めたけど、どうやって本を読んだらいいか分からない…。」あなたは、こんな悩みをもっていませんか。
わたしも、かつてはあなたのように、本を読むぞ!!と思って意気込んでも、気が付けば読まなくなっていることがありました。

この記事では、そんなわたしが他の読書術に関する本と比べて分かった「読書の技法」にある読み方を紹介します。
世の中にはたくさんの読書術に関する本があります。多くの読書術に共通することや、「読書の技法」独自の内容について知ることができます。
速読は、熟読する本を選ぶための技法。
その理由を、深掘りしていきます。
目次
速読は、熟読する本を選ぶための技法。
筆者は、もともと中学生のころ読書に目覚め、今では1ヶ月で平均300冊におよぶ本を読むそうです。1日で10冊近い本を読んでいることになります。10冊のうち、半分ほどを熟読し、残りは速読をしているのです。
いったい、筆者はどのようにして、1日10冊近く本を読んでいるのでしょうか。
基礎知識がないと、速く読めない。
その前に、あなたが読もうとしている基礎知識がないと読書をしているとは言えません。筆者は”指で本のページをめくっているにすぎない。そういう指の運動を速読とは言わない。(p.27)”と書いています。
高等教育教育までに基礎知識を徹底的にたたき込むことで、大学入学後、びっくりするような速さで大量に本を読むことができます。

熟読する本を選ぶために、速読をする。
そうは言っても、時間的に難しいとあなたは感じているのではないでしょうか。難しいと感じるならば、自分が学ぼうとする分野に関する基本書を3冊、あるいは5冊読むようにします。
なぜ奇数なのかというと、本の著者の定義や見解が異なった場合に多数決で決められるからです。本が選べない場合には、書店員さんに尋ねるとよいでしょう。
まず選んだ本、それぞれの真ん中ぐらいのページを読むようにします。
真ん中くらいというのは、実はその本のいちばん弱い部分なのである。あえて、このいちばん弱い部分をつまみ読みすることで、その本の水準を知るのである。(p.60)

囲み終わったら、囲んだ部分をノートに書き写します。
定義、数字、固有名詞などに言及がある部分と、重要とは思うのだが自分で意味がよく分からない部分を書き写すのだ。(p.68)
最後に、目次の構成をとらえた上で結論部分を3回読むようにします。結論部分は、本の著者が言わんとしていることを集約しているからです。
この手順を残りの本でも行い、速読するための基礎知識を身につけるようにします。
超速読法で本を仕分けてから、速読をする。
速読は、1冊5分で読む「超速読法」と1冊30分程度で読む「速読法」に分類されます。
まず、「超速読法」で本をどのように読むかあたりをつけます。「超速読法」は、序文の最初の1ページと目次を読み、それ以外はひたすらページをめくるようにします。必要に応じて印をつけ、最後に結論部分を読みます。
「超速読法」によって熟読する必要がないと感じた本は、「普通の速読法」で読みます。「普通の速読法」では、前提となる基礎知識とすべてを理解しようとする完璧主義を捨てる必要があります。

「普通の速読法」では、「はじめに」「目次」「おわりに」を熟読します。あなたにとって役に立ちそうな記述を見つけます。
見つけられた記述を1ページ15秒ほどで速読します。このとき、熟読のときと同じように線を引いたり印をつけたりします。重要だと思うところは、線で囲むようにします。それ以外のページは超速読します。
「普通の速読法」では、内容を覚えたり、細かく理解したりする必要がありません。
内容を大雑把に理解・記憶し、「あの本のあの部分に、こういうことが書かれていた。」「あの箇所にあたれば、あの情報が出てくる」という「インデックス」を頭の中に整理して作ることが最も重要になる。(p.96)
著者「佐藤優(さとう・まさる)」氏について
- 1960年 東京都生まれ
- 作家
- 元外務省主任分析官

本の概要

本の概要
- タイトル :読書の技法
- 著者 :佐藤優(さとう・まさる)
- 出版社 :東洋経済新報社
- 初版 :2012年
- ページ数:279p
目次
第1部 本はどう読むか
第1章 多読の技法
第2章 熟読の技法
第3章 速読の技法
第4章 読書ノートの作り方
第2部 何を読めばいいか
第5章 教科書と学習参考書を使いこなす
第6章 小説や漫画の読み方
第3部 本はいつ、どこで読むか
第7章 時間を圧縮する技法
まとめ
“人間は、制約の中で、無限の可能性と不可能性を同時に持って生きている。(p,3)”なので、”正しい道、すなわちすでに確立されている伝統に即して本を読むことが重要だ。(p.8)”と、筆者は書いています。
筆者があなたに伝えている読書の技法は、限られた時間を有効に使って読書をするための普遍的な技術です。
筆者は、月平均300冊もの本に目を通しています。その中で生まれた読書の技法は、あなたが読書をしていくのに、きっとプラスになることでしょう。
2021年、あなたも、この本を読んで無限の可能性を引き出す一歩を踏み出してみませんか。