

どうも、yossyです。
あなたは、読書で得られた知識を、普段の生活の中に取り入れられていますか。また、そもそも読書をするゆとりがなくて困っていませんか。
わたしも、読書をすることが嫌いではないのです。しかし、得られた情報を自分の生活に生かせているかと振り返ると…となってしまいます。何か良い本はないかと思っていたら本屋で目に飛び込んできたので、この本を手に取りました。
読むことを目的とせず、使うことを目的にする
その理由を、深掘りしていきます。(ネタばれあります。ご注意ください。)
目次
読むことを目的とせず、使うことを目的にする。
2割拾う。
「インバスケット」、あなたはこの言葉を初めて目にしたのではないのでしょうか。筆者によると、
インバスケットは1950年代にアメリカ空軍で活用され始めた能力開発ツールで、架空の立場になりきり、処理しきれないほどの膨大な案件を限られた時間でいかに精度高く処理できるかが求められます。いわば”究極のアウトプットツール”です。(p.1)
引用 「インバスケット読書術」
このインバスケットを読書に応用したのが、「インバスケット読書術」ということになります。では、実際、どのように読み進めていけばよいのでしょうか。それは、読むことを目的とせず、使うことを目的にするのです。そもそも、あなたが本を読む目的は何でしょうか。
さまざまな理由がありますが、おそらく課題を解決する、つまり「本で得た情報を使う。」ではないでしょうか。「目的があるから本を読み、得た情報を試し、そして成長する。」
これがインバスケット読書術だと筆者は書いています。そのために必要なのは、本の中から情報を「2割拾う」ことです。
本を全部読まなければならないものという思い込みをまず捨てましょう。そして、固有名詞、カタカナ語、数字、専門用語、太字を中心に線を引きながら読んでいきます。
読んでいるときに大切なことは、「自分なりの考えをもって読むようにする。」ことです。そうすることで、「確かにそうだ。」、あるいは「それは違うのではないか。」と自分の軸をもちながら、新しい気付きを得られます。

自分に置き換える。
読んでいるとき、あるいは読んだあとに気を付けなければならないことがあります。それは、自分に置き換えることです。
客観的に読むと、「なるほど」「へぇ、そうかもな」などど感じるでしょう。しかし、その感想は泡のように消えていき、役に立ちません。それよりも自分に置き換えることで、自問自答するプロセスを経て、気づきを得られるようになります。(p.77)
引用 「インバスケット読書術」
このように考えることで、アウトプットにつながっていきます。考えるほかにも、得られた情報を自分の言葉に置き換えてメモをする、そして、具体的な行動に落とし込み、実行していくのです。
本から得られた具体的な情報を自分の具体的な行動に落とし込み、使うことで読書の目的である「使う」ことにつながっていきます。

アウトプットする。
読書でも「どれだけ読んだら現実が変わるのだろう」と思いながら、たくさんの本を積み上げている人は多いでしょう。いくら本を読んでインプットを増やしたからといって現実は変わりません。なぜならアウトプットだけが現実を変えるからです。(p.158)
引用 「インバスケット読書術」
筆者は、アウトプットの方法として次の方法を勧めています。
- 人に話す。
- 文字にして残す。
人に話す、読書ノートをつくる、ブログやSNSを更新する、このとき自分の感情を添えるとよいそうです。記憶に定着しやすくなり、自分の具体的な行動へとつながっていくからです。


著者「鳥原隆志」氏について
- 1972年生まれ。
- 株式会社インバスケット研究所代表取締役。
- インバスケット・コンサルタント。
※肩書は当時のものです。
日本のインバスケット第一人者として講演や研修および雑誌やテレビでも活動されています。講演や研修の受講者数は延べ2万人以上を数えるそうです。

本の概要
本の概要
- タイトル:インバスケット読書術
- 著者 :鳥原隆志
- 出版社 :河出書房新社
- 初版 :2020年
- ページ数:216p
目次
プロローグ 本ばかり読んでいても成功しない
第1章 インバスケット読書術の考え方
第2章 限られた時間で必要な情報を得る本の読み方
第3章 無駄なく良書にたどり着く本の選び方
第4章 読書の悩みを解決する
第5章 無理なく確実に成果につなげる本の使い方
第6章 成長し続ける自分でいるための本との付き合い方
column インバスケット読書術に必要な10の能力
エピローグ そして本は必要な人の手に…
まとめ
読むことを目的とせず、使うことを目的にすれば、読書の8割は終わっていることになります。学習でもビジネスでも家事でも、目的つまりゴールがあるから人はがんばれるのだなとわたしは感じました。
あなたも、目的をもって、やるべきことに集中することから始めてみませんか。