【一生忘れない読書】読書は思考力を鍛えてくれる【書評038】

あなた
ぼく、本を読んでも、すぐに内容を忘れてしまうんですよ。
あなた
本を読んでも、意味なくないですか?仕事や生活に役立てられないし…。

どうも、yossyです。

わたしも、本を読むことが好きなのですが、とにかく読むのに時間がかかってしまうことに悩んでいました。何日もかかって読み終わっていたので、最初の方に書かれていたことをすっかり忘れていました。最終的には、すべて忘れてしまうというのがオチでした。

また、本を読んで覚えていたとしても、生活に生かせず、何度も繰り返しみるという効率が悪いことをしていました。その結果、本を読んだり読まなかったりという日々でした。

そんな、わたしのようなあなたにおススメしたいのが「一生忘れない読書」です。

この本を読んで分かること

「読書は思考力を鍛えてくれる」

その理由を、深掘りしていきます。

 

読書は思考力を鍛えてくれる

思考力を鍛える。

「はじめに」で筆者は次のように書いています。

本は知識を得るためのものだと考えている人も多い。だが、私にとってはそれだけではない。本は何より思考力を鍛えてくれる。情報という素材だけを提供してくれるのではない。優れた本は思考の連鎖展開を与えてくれる。(p.4)

引用 「一生忘れない読書」

また、思考力のほかにも文章力、決断力、行動力、読む力、考える力、書く力を読書で育むことができるとも言っています。読書は、まさに一石二鳥どころか、一石六鳥だということになります。これだけのものが得られるにも関わらず、読書をしていない人が日本人の半数以上いるのが現状です。

では、読書で思考力を鍛えるには、どうしたらよいのでしょうか。筆者は、本の筆者と自分を対話させることだと説いています。筆者の考えに対して、「自分ならどうか。」と置き換えながら読むことで思考力が磨かれていきます。

ショーペンハウアーは、「思索は純金」だと言っています。

yossy
ショーペンハウアーは、18~19世紀のドイツの哲学者です。ニーチェにも影響を与えていました。

日本では、わたしもそうでしたが、読書の目的は知識を得ることと、とらえがちです。そうではなく、読書で知識を得て視界を広げ、思索で思考を深めるようにすることが大切です。思考力を高めるためには、教養書や哲学書、古典を読む必要があると筆者は書いています。

「自分はどう感じたか」を常に意識する必要があります。学校では、知識を習得することが優先される傾向にあります。受験があることが原因の一つだと言えるでしょう。それに、知識を習得することを目的にした学習の方が、授業者である教師が楽であることも見逃せません。

しかし、学業を終えると、人生は常に考えることの連続です。答えは、やってみないと分かりません。なので、読書を通じて常に筆者と対話することが思考力を鍛えていくことにつながっていきます。

また、子育てにも同じことがいえると筆者はとらえています。自分はどう感じたかを常に問われ続けた子どもは、大人になっても考える思考力が身に付くと。

気を付けなければならないのは、読んで終わりではいけないということです。「書くことによってこそ思考は完成する」と筆者は述べています。本の著者が書いている文を読んで、自分の考えを書き出すことで可視化されます。読んだら書くことで、思考力を高めるトレーニングになるのです。

本質をとらえる。

1冊の本を1行に凝縮できる人は、本質を見抜く能力がある。(p.38)

引用 「一生忘れない読書」

世の中の現象は複雑です。ですが、本質というものはいつもシンプルです。一つの現象から本質をとらえ、それをまた別の現象で例えられるようになると最強です。そのために、読書が必要になってきます。

読書で、本質を見抜くとはどういうことなのでしょうか。それは、目星を付けることです。本の多くにおいて、筆者が読者に伝えたいことは一つか二つ、多くても三つほどです。それを見つけるために、必要でないと考える部分は読み飛ばすことが重要です。

目星を付けるためには、どうしたらよいのでしょうか。それは、読書をする目的をもつことです。マラソンを例にとりましょう。マラソンは、42.195kmと長い距離を走ります。長い距離なので、確かに苦しいです。しかし、ゴールが決まっています。なので、走り切ることができるのです。

読書も同じです。「自分が何を学びたいのか」というゴールをはっきりさせなければ、本質を見抜くことができません。何を探したらよいか分からないからです。

yossy
読んだことを相手に話すことも大切ですよ。短い時間で相手に伝えるには、本質的なことをおさえて話さないと伝わりませんから。

一生忘れない読書

筆者は、思考力を鍛え、本質をとらえる読書をするために「100分で3回」読書をすることを勧めています。

短時間に3回読み、本に直接メモを書き込んでいく、というものだ。(p.27)

引用 「一生忘れない読書」

もともと、筆者は60分で3回なのだそうです。いきなりは難しいということで「100分で3回読む」ことを提案しています。

100分で3回読む方法
  • 「1回目は10分で読む」
  • 「2回目は50分で気になったところを中心に読む」
  • 「3回目は10分で深掘りし、残りの30分で本質をとらえる」

このときに大切なのは、「短時間で読む」「ポイントさえつかめばよい。」というマインドセットです。時間をかけたり、精読したりしても覚えられないからです。目的をもって、本の著者と対話をしつつ思考力を鍛えます。その結果、本質をとらえ、当初の目的を達成できればよいのですから。

マインドセットができたら、次は読書を習慣化することです。習慣化するためには、生活の軸に読書をおくようにします。あなたの仕事が本業なのではなく、読書が本業という気持ちをもつようにします。

時間が余っているから本を読むのではなく、本を読んで余った時間を他にどう有効に使うか、なのだ。(p.98)

引用 「一生忘れない読書」

たしかに、「一日に100分もとれません。」と思うかもしれません。そこで、筆者はスキマ時間を使う、あるいは1週間で100分でもよいと言っています。自分の生活を見直し、まず100分確保するようにしましょう。そして、コツコツ読みましょう。やり続けることで習慣化します。

yossy
わたしは、寝る前に10分、朝起きて50分、休憩に10分、帰ってきて30分でやってみました。続けていくようにします!!

著者「ジョン・キム」氏について

著者であるジョン・キム氏は次のような方です。

「ジョン・キム」氏
  • 作家 韓国生まれ。
  • 2009~2013年 慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授。
  • 2013年~ パリ・バルセロナ・フィレンツェ・ウィーン・東京を拠点に執筆活動中心の生活。

ジョン・キム氏は、世界に1冊しかない共著を一緒に作るつもりで読書をしてほしいという願いをもってこの本を書かれたそうです。

yossy
「こびない人生」や「真夜中の幸福論」などの本も出版されていますね。

 

本の概要

本の概要

本の概要
  • タイトル:「一生忘れない読書」
  • 著者  :ジョン・キム
  • 出版社 :PHP研究所
  • 初版  :2020年
  • ページ数:222p

目次

はじめに

第1章 読書で最大効果を得るための「100分で3回読む」戦略的読書術
読書こそが人生を大きく左右する
読書には、「散策」と「登山」がある
著者と「共同作品」を作るつもりで読む
「100分で3回読む」戦略的読書術
読む飛ばすことへの罪悪感を捨てる
現象は複雑だが、本質はシンプルである
アメリカで学んだ人たちは、飛ばし読みをしている
数をこなすには、読み方を変えるしかない。
目的をはっきりさせてから読む

第2章 「読書をしない人には未来はない」と改めて気づいた日本での経験
すべての本はあなたへの手紙である
読書が精神の筋肉を丈夫にする
大人になって外国に来たことによる気づき
私の日本語は、「岩波文庫」から学んだ
三島由紀夫ほど美しい日本語の使い手はいない
教養書・哲学書、古典は、人生の機軸を立てる
人間の核は、教養でできあがる
知識と知性と知恵は違う
ネットの速報性とは違う、本の価値

第3章 「捨てながら読む勇気」で、人生で最も大切な「時間」を無駄にしない
「1回目」はスキーミング。捨てながら読んでいく。
時間は自分の命のかけら。無駄遣いしない。
読む前に時間を決める、という大切さ
時間をかけるほど理解度は低くなる
多読のススメ
習慣化、システム化できる人が成功する
違うと思ったら、切り上げる
人生の指揮権を自分でもつために
読書は、非日常に自分を置くこと

第4章 「すぐ必要な本」と「すぐ必要でない本」、両方を書店で買う
「2回目」は詳細を含む理解のための読書
積ん読から最適な本をいかに見つけるか
ビジネス書は、まず要素を理解することから
古典は著者のバックグラウンドを理解する
まずは『ゲーテとの対話』を読むといい
リベラルアーツはOSを育てる
自己啓発書の8割は読まなくていい
優れた著者から優れた著者を知る
街の本屋で買おう。試行錯誤しよう。
エネルギーであり、励ましであり、アイディアである言葉
親が本を読んでいると、子どもも読む
本をプレゼントする習慣をつける
プラダのバックには詩集を

第5章 「野性的」に読む。本と向き合い徹底的に「汚す」ことを意識する
「3回目」はメモを書きこみながらの「メモ読書」
読むだけだと確実に忘れる
メモを取るという意味
情報力があるだけでは使い物にならない
余白は新たな思索の空間
読書によって新しい思考が手に入る
「自分が知らないこと」の扉を開けた先に、新しい扉がある
中古書店やネットで、読み終わった本を売らない
教えることで学びは完成する
学生の人生を変えた慶應時代の読書3点セット
楽しむために読書はしない
「100分で3回」読書の10の戦略

おわりに

まとめ

「読書するにも技術がいる」と筆者は書いています。「本を読んだら忘れてしまう。」「本を読む時間が取れない。」そう言ったあなたは、本を読むことを本業ととらえ、100分で3回読むことから始めてみませんか。

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