
どうも、yossyです。
わたしも、あなたのように「マーケティングについてもっと知りたい。」と願い、マーケティングに関する本を読んできたのですが、まだまだ道半ばだなと痛感しています。
「マーケティングについてもっと知りたい。」と思っているときに、村上佳代さんやソウさん・星井博文さんが書いた「マンガでわかるwebマーケティング」に出合いました。
この記事では、わたしがこの本を読んで分かった「マンガでわかるwebマーケティング」の概要について紹介します。
顧客視点に立ったネットからリアルへのマーケティング。
その理由を、深掘りしていきます。
目次
「マンガでわかるwebマーケティング」の概要
「マンガでわかるwebマーケティング」は、序章から第9章まで全10章で構成されています。第1章から第9章は、マンガでイメージを膨らませ、詳細について解説されています。
webマーケッターである三立瞳(みた・ひとみ)が大手住宅メーカー「一洋ホーム」におけるネット戦略のコンサルティングを担当するところから話が始まります。
一洋ホームのweb担当リーダーである板井奈留(いたい・なる)とキャンペーンにおける予約者数を増やすためにネット上でPR活動を展開しました。
キャンペーンサイトのPVは予想以上に増えたにも関わらず、予約者数が増えず板井は三立に不満を言います。
PV数を増やすように定めた板井に対して、三立はPV数を増やしただけでは予約者数が増えないことは分かり切っていたと指摘。
「わかりきったって…あんたコンサルタントでしょ。だったらどうしてそうアドバイスしてくれないのよ。」と、板井は言い返します。
三立は自分の言動を反省し、板井と次のキャンペーンに向けてサイト上でのPR活動を行っていきます。
webマーケティング?デジタルマーケティング?
- 検索エンジン
- Eメール
- PCやスマートフォンの各種webサイト
- ソーシャルメディア等での施策の実施
- 広告出稿
- 結果のデータ分析

PVだけでいいんですか?
- PV…webサイト内で閲覧されたwebページ数。
- UU…ユニークユーザー数。重複をカウントしないユーザー数。
- セッション数…訪問回数。のべ人数で数える。
- 一人あたりの指標…PV÷UU。
- CVR(コンバージョン率)…購入数あるいは申込数をUUあるいはセッション数で割る。
- CTR…クリックされた数が、母数に対してどれだけの割合なのか。
- CPA…広告費に対する成果。
そのPVが無駄なんです。
KGI…重要目標達成指数
KPI…重要業績評価指数
会社や事業全体の売り上げ目標があり、それがKGIに分割され、KGIの達成のための一つひとつの施策が計画通り実行され、達成できそうなのかどうかをKPIの達成度によって計ることになります。(p.80)
お客さまの顔に書いてあるんです。
・アクセス解析でここまでわかる。
⇒来訪元を知る。
⇒興味関心の強さを知る。
・LPO…興味の強さ、対象によってwebページを複数用意してニーズの強さや対象で分けた、ユーザーごとに表示の出し分けをすること。
何でわかってもらえないんだろう?
・クライアントとコンサルタントのすれ違い
コンサルタント→通常、2~3件を同時に担当する。
・コンサルタントがもつ専門的な知識や考え、場を取りまとめ調整・遂行する力も対価の支払いに相当するもの。
・「コンサルは高い」と予算捻出をためらうと、コンサルタント側が「リテラシーが低い」という目でみてしまいがちになり良質な関係を築くことが難しくなる。
トラブル発生?マジで嫌な予感
・企業のwebサイトに正解はなく、最適化を目指す。
他社事例は「目的」や「狙い」に注意して参考にする。
マーケッター失格!
・webデジタル時代のトラブル
- メール関連
- SNS、他サイト周辺
- コンプライアンス周辺
・トラブルの原因追及
・ハインリッヒの法則
・トラブル対応基本方針
⇒事実の正確な把握
⇒謝罪と賠償
・再発の防止
転んでもただじゃ起きないわよ
データを活用するマーケティング
⇒DMP…データ群を一元管理、分析し、顧客に対して最適なwebページを表示したりリマインドメールを送ったりする。
⇒MA…目的を達成するための実行施策を自動で行うための仕組みやツール
・一人のユーザーとして顧客体験をする
・データベース活用でピンチをチャンスにする。
最後の切り札
・カスタマージャーニーを楽しい旅に
⇒カスタマージャーニー…顧客のロイヤリティが最大化するまでの、顧客接点の情報を加えて整理する考え方
⇒カスタマージャーニーマップがあると、問題解決が早まる。
・PDCAサイクルを回す。
あなたに会いたくて
・マーケティングの本質は変わらない
データ活用や広告のあり方に変化がある。
4マス(テレビ・雑誌・新聞・ラジオ)+デジタル
感想と学び
マーケティングとは”売上が上がるための戦略、考え方、それを実現させるための仕組み、施策運用手段のすべて(p.16)”と、村上佳代さんは序章で書いています。
会社の大小を問わず、「これだけの売上を達成したい。」という目標があります。目標に対する達成度合いを定量化したものがKGIです。
KPIは”KGI達成のためのプロセスにおいて進捗状況を定量的に計るため設定された指標(p.80)”です。
- 業種・業態・扱う商品によって大きく異なる。真似をしても意味をなさない。
- 定量化された「目標」や「KGI」からの因数分解されたものである。
- KPI策定は、目標を達成するための行動に対する「意志」である。
- 策定したら、予実管理をかならず実行し検証する。
- 「目標」ではなく、目標を達成するための「行動の目安となる指標」である。
KPIは自社のビジネスモデルが変わらなければ、どんなものでも構いません。webだけでなく、すべてのメディアと販路全体をとらえた一貫性が重視されています。
ユニクロの高林千歌氏が言った”「お客さまから見れば、webであろうが、実店舗であろうが、どちらもユニクロであることに変わりはない。KPIもリアルとネットが連携している」(p.91)”という言葉に通じるものがあります。
成功の要因
成功の要因をひとことで言うと、「お客様の立場に立った(顧客視点)ネットからリアルへの一気通貫マーケティング」です。(p.250)
やはり顧客の側に立った視点をもつことが大切になってきます。本書の例でいうと
検索エンジンで検索する。
↓
サイトリンクでモデルハウスへのナビゲーションがダイレクトリンクで表示されモデルハウスのページへいく。
↓
モデルハウス見学予約。
↓
予約確認のメールが届く。
↓
来場予定日の一週間前に誤ったリマインドメールが届く。
↓
お詫びと防止策の書いたメールが届く。
↓
あらためてリマインドメールが届く。
↓
モデルハウス到着。受付で事前に登録情報が入った受付シートが渡される。
誤ったリマインドメールが届き一度は不安になったものの、最終的にスムーズな対応に満足度が上がっていました。
お客様の気持ちの状態をイメージして、いかにスムーズに目的達成できるかに注力して、「お客様の体験設計」をすることが重要です。(p.253)
お客様の体験設計=カスタマージャーニーマップがきちんと練られていれば、問題が起きたときどの場面で起きたか見つけやすくなります。そして、全体で共有することが可能となるのです。
著者「村上佳代(むらかみ・かよ)」氏について
- デジタルに強い経営とマーケティングのコンサルタント
- 株式会社シナプス
- 株式会社ウィンスリー

本の概要
本の概要
- タイトル :マンガでわかるwebマーケティング
- 著者 :村上佳代
- 出版社 :インプレス
- 初版 :2017年
- ページ数:296p
目次
序 章
<解説>Webマーケッターって何?
第1章
<マンガ>PVだけでいいんですか?
<解説>瞳を取り巻く環境とWebマーケティングで使われる指標
第2章
<マンガ>そのPVが無駄なんです
<解説>KPIなしでは語れないWebマーケティング
【コラム1】日本と米国のマーケティングの違い
第3章
<マンガ>お客様の顔に書いてあるんです
<解説>ユーザーはどこからやってくるのか?――検索エンジンマーケティングの基礎知識
第4章
<マンガ>何でわかってもらえないんだろう?
<解説>クライアントとコンサルタントのすれ違い
【コラム2】キックオフミーティングの鉄則
第5章
<マンガ>トラブル発生? マジで嫌な予感
<解説>Webマーケッターの幸福と憂鬱
【コラム3】営業とマーケは本当に仲が悪いのか!?
第6章
<マンガ>マーケッター失格!
<解説>Webマーケティングとトラブル、正しい付き合い方
第7章
<マンガ>転んでもただじゃ起きないわよ
<解説>データベースマーケティングとは?
第8章
<マンガ>最後の切り札
<解説>成功と失敗の間で――プロジェクトを成功に導けた理由とは?
【コラム4】失敗セミナーを開きたい
第9章
<マンガ>あなたに会いたくて
<解説>Webマーケッターはこれからどうなるのか?
おわりに
まとめ
「マンガでわかるwebマーケティング」を読むことで、webマーケティングの基礎となる理論が分かります。
KPIなど聞き慣れない言葉が出てきても、解説パートで詳細や事例が書かれているので困ることは少ないでしょう。
マンガの部分を読んだだけでもイメージが湧いてきます。わたしも独学で学んでいますので、マンガでイメージが膨らみ理解の助けとなりました。
特にKPIやカスタマージャーニーマップの部分は参考になることが多くありました。
「マンガでわかるwebマーケティング」を読んで、webマーケティングの基礎を学ぶことから始めてみませんか。