【<新版>日本語の作文技術】読む側にとってわかりやすい文章を書く【書評062】

あなた
文章を書く力を高めたい

どうも、yossyです。

yossy
わたしも、あなたのように「文章を書く力を高めたい」と願い、勉強をしてきたのですが、まだまだ勉強不足だなと痛感していました。

なので、「文章を書く力を高めたい」と思っているときに、本田勝一さんが書いた「<新版>日本語の作文技術」に出会いました。

この記事では、そんなわたしがこの本を読んで分かった「<新版>日本語の作文技術」の概要について紹介します。

 

この本を読んで分かること

読む側にとってわかりやすい文章を書く。

その理由を、深掘りしていきます。(ネタバレしています。ご注意ください。

 

読む側にとってわかりやすい文章を書く。

言葉の芸術としての文学は、作文技術的センスの世界とは全く次元を異にする。その意味での「事実的」あるいは「実用的」な文章のための作文技術を考えるにさいして、目的はただひとつ、読む側にとってわかりやすい文章をかくこと、これだけである。(p.11)

読む側にとってわかりやすい文章とは、どんな文章でしょうか。本書の目次に書かれている項目が整ったものを分かりやすい文章と言えるでしょう。目次に書かれた項目の中で、わたしは、以下の項目について注目しました。

  • 句読点が正確に打たれている。
  • 助詞が正しく使われている。
  • 同じ言葉が続いたり、書いた人だけがニヤリとしてしまうような表現が使われていない。

では、順番に見ていきましょう。

句読点は、字と同じかそれ以上に重要。

一つめは、句読点についてです。文章を書く上で、句読点・かぎかっこ・疑問符などさまざまな符号が存在します。その中でも、句読点は特に重要です。

字が抜けてしまうと、文の意味が通らなくなります。同じように、句点がなければ、文が終わりません。読点がなければ、意味が変わってしまう可能性があります。

句点は文の終わりにうてばよいのですが、読点はどこにうてばよいか迷ってしまうことがないでしょうか。

yossy
わたしは、子どもの頃、学校で「音読をした時に、息継ぎをするところにうてばいいんだよ。」と教わりました。しかし、本書によると読点をうつには原則があるのです。読点をうつときには、次の2つの原則に基づいてうつようにします。

〇長い修飾語が二つ以上あるときその境界にうつ。

(例)”病名が心筋梗そくだと、自分自身そんな生活をしながらも、元気にまかせて過労を重ねたのではないかと思う。(p.104)”

〇原則的語順が逆順の場合

(例)”Aが、私がふるえるほど大嫌いなBを私の親友Cに紹介した。(p.108)”

助詞は、分かりやすさ・明晰性・論理性を強める役割がある。

二つめは、助詞についてです。助詞も句読点と同じように、使い方を間違えてしまうと意味が通らなくなってしまいます。

〇題目の係助詞「ハ」…題目は、主語と言い換えると分かりやすいかもしれません。

〇対照の係助詞「ハ」
(例)かえるは腹にへそがない。→かえるというものは腹にへそがないのだ。
かえるの腹にはへそはない。→背中にはある。

〇マデとマデニ
(例)来週までそうじをしなさい。→来週までずっとそうじをする。
来週までにそうじをしなさい。→今から来週までのどこかでそうじをする。

〇接続助詞「ガ」…どちらの意味にも取れるので、使い方に気を付けなければいけません。
(例)彼は大いに勉強したが、落第した。

彼は大いに勉強したが、合格した。

〇並列の助詞…一つだけ使う場合は最初の単語につける。
(例)出席したのはAとB・Cの3人だった。

無神経な文章とは。

最後は、文章の表現の仕方についてです。”書き手の鈍感さが読者を拒否する。(p.251)”と筆者は、言っています。では、どんな表現に書き手の鈍感さが表れるのでしょうか。

まずは、「紋切型」についてです。「紋切型」とは決まり切った表現のことであり、筆者は新聞の投書欄から引用してダメ出しを連発しています。

例えば、”只野小葉さん。当年五五歳になる家の前のおばさんである。(p.252)”という書き出しについて。「〇〇さん、当年△△歳。…」と続いていくスタイルが当時(1965年頃)流行ったようで、このスタイルのように決まりきった型にはめていくことを痛烈に筆者は批判しています。

yossy
また、小学生が日記を書くときにありがちな「朝起きて、顔を洗って、…」と続いていくような表現だったり、文末が「思う」でやたらと結ばれていたりする「繰り返し」についても無神経な文章だと、本書には書かれています。

さらには、一流の落語家ほど笑える場面では笑わずに演じていることから、文章を書くときも自分が笑ってはいけないと筆者は訴えています。読み手の関心を引こうと、書き手がおもしろいと思って表現しても、必ずしも読み手が同じように受け止めるとは限らないのです。

 

著者「本田勝一(ほんだ・かついち)」氏について

「本田勝一(ほんだ・かついち)」氏
  • 1931年 信州・伊那谷生まれ
  • 元朝日新聞編集委員
  • 「週刊金曜日」編集長
yossy
「旅立ちの記」「知床半島」などの本も出版されていますね。

 

本の概要

本の概要

本の概要
  • タイトル :<新版>日本語の作文技術
  • 著者  :本田勝一(ほんだ・かついち)
  • 出版社 :朝日新聞出版
  • 初版  :2015年
  • ページ数:328p

目次

第1章 なぜ作文の「技術」か

第2章 修飾する側とされる側

第3章 修飾の順序

第4章 句読点のうちかた

第5章 漢字とカナの心理

第6章 助詞の使い方

第7章 段落

第8章 無神経な文章

第9章 リズムと文体

まとめ

本書から学べることは、「読む側にとってわかりやすい文章を書く」ことです。そのためには、

句読点は、字と同じかそれ以上に重要。

助詞は、分かりやすさ・明晰性・論理性を強める役割がある。

無神経な文章とは、どんな文章か。

について理解する必要があります。

あなたも、この本を読んであなたが書いた文章を振り返り、必要に応じて技術を学ぶことから始めませんか。

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