

どうも、yossyです。
あなたは、本を読むとき、前から順番にじっくり読んでいませんか。その結果、途中で飽きてしまい本を読むことをやめてしまった経験があるのではないでしょうか。また、時間が全然ないけど、本を読みたいと悩んだことはありませんか。
わたしも、かつて本を前からじっくり読んで、途中で読むことが嫌になってしまったことがあります。また、仕事や家事など忙しすぎて本を読む時間も気力もなくなってしまったこともあります。そんな状態を解決したいと思って、本屋さんでタイトルに惹かれてこの本を手に取りました。
イメージをふくらませて読むことで記憶の定着につながる。
その理由を、深掘りしていきます。(ネタばれあります。ご注意ください。)
目次
イメージをふくらませて読むことで記憶の定着につながる。
言葉で覚えるには限度がある。
筆者は、本を読むときに、右脳を使って読むとよいと言っています。あなたは、今まで学校教育において、左脳を鍛える教育を中心に受けてきています。具体的に言うと、言葉や計算、論理的思考力などです。
学校の勉強の内容が頭に残りにくいのは、言葉や計算といった言語を中心に学習しているからなのです。短い時間であれば覚えていられるのですが、言語のままだとすぐに忘れてしまいます。
そこで、繰り返し学習して、脳がこれは覚えておかなければいけないことだと認めるようにします。あるいは、自分の体験と結びつけ、エピソードをつくって記憶しようとします。
一方で右脳は、ひらめきや創造的な発想などをする時に使われます。たとえば、筆者は次のように説明しています。
人生の中で印象に残っている日のことを思い浮かべてみても、同じことが起こるでしょう。子どもが生まれた日、結婚式を挙げた日、去年のクリスマス、など。何を着て、何を食べて、どこに行ったのか、それが何十年前のことであっても、まるで写真のように思い出すことができるでしょう。(p49~50)
引用 「瞬読 1冊3分で読めて、99%忘れない読書術」
あなたにも、今までの人生の中でいつまでも色あせない記憶があるのではないでしょうか。体験と結びつけ、イメージすることで、記憶が定着していきます。筆者のいう瞬読は、まさに、言葉をイメージさせ、それを記憶するというものなのだとわたしは思います。
ただし、気を付けなければならないことがあります。それは、瞬読には前提となる知識が必要だということです。言葉の意味が分からなければ、イメージすることができません。
「りんご」と言われれば、色や形、品種など多少のちがいはあるものの、イメージすることができるでしょう。しかし、「相対性理論」と言われて、「相対性理論」に対する知識がないと、アインシュタインはイメージできても、「相対性理論」そのものをイメージすることは不可能です。
ですから、筆者は大人にこそ瞬読は向いていると言っています。

瞬読を身につける4つの方法。
では、瞬読を身に付けるためにはどうしたらよいのでしょうか。筆者は、次の手順を紹介しています。
- 変換力をきたえる…制限時間内にバラバラに置かれた文字を知っている言葉にする。
- イメージ力をきたえる…文字をイメージとして受け取り、映像として連想する。
- 本を右脳読み…なるべく多くの文字をいっぺんに見るようにする。
- 本の内容をアウトプットする…印象に残った文や言葉を紙に書く。
アウトプットをするときに、筆者は手書きをすすめています。
手先を動かして文字にすること自体に、脳を刺激する作用があることが明らかになっているからです。(p/92)
引用 「瞬読 1冊3分で読めて、99%忘れない読書術」
本の内容を、頭の中でイメージしただけでは不十分です。実際に紙に書き出すことで、内容が定着するし、脳が活性化します。右脳でイメージしたことを左脳で言語化してアウトプットする必要があるのです。


著者「山中恵美子(やまなか・えみこ)」氏について
大学在学中より、母親の経営するそろばん塾にて、指導を開始。
2003年、自身のそろばん塾を開校。現5教室、のべ2000人以上を指導。
2009年、学習塾を開校。現在、グループ30校舎、約2万人の生徒が卒業。
※肩書は当時のものです。
山中恵美子氏は、学習塾にて、学習効果を上げる方法の一環として、速読を取り入れ、それが後の瞬読につながったそうです。

本の概要
本の概要
タイトル:瞬読 1冊3分で読めて、99%忘れない読書術
著者 :山中恵美子
出版社 :SBクリエイティブ
初版 :2018年
ページ数:216p
目次
【第1章】「瞬読」は、従来の「速読」とは全くの別物である
・「瞬読」では、文字は追いかけない。つまり、眼球はあまり動かさない
・だから「瞬読」は、子供から年配まで誰でもできる。速読挫折者でも習得できる!
・大人の読書は、「読む」ことよりも「アウトプット(書く、話す)」の方が大切
・「瞬読」は、なぜあれだけのアウトプットができるのか?
・なぜなら「瞬読」は、短時間で暗記でき、しかも暗記が長時間持続するから
・そのカラクリは、「瞬読」によって右脳も左脳も鍛えることができるから
【第2章】瞬読を身に付けよう!! ステップアップはすぐできる!
・ステップ1 変換力を鍛える
・ステップ2 イメージ力を鍛える
・ステップ3 本を右脳読み
・ステップ4 本の内容をアウトプット
【第3章】 瞬読で人生が変えた人たち
・実例 ~小学生~ 国語の偏差値が10以上UP
・実例 ~中学生~ ビジネス書をスラスラと読む中学生
・実例 ~高校生~ 高3の野球バカが、ゼロから半年で慶應に合格・センター入試で国語9割正解
・実例 ~20代~ キンドルを瞬読する若手起業家
・実例 ~30代~ 専門書を瞬読する医師
・実例 ~40代~ 資格勉強に活かす会社経営者
・実例 ~50代~ 50年間眠っていた脳を開花させた会社役員
●おわりに 「瞬読で時間を有効活用。やりたいことが達成できる人生を!」
まとめ
イメージをふくらませて読むことで記憶の定着につながります。そのためには、右脳で文字から映像を思い浮かべ、左脳で言語化して書き出す必要があります。本書の後半には、文字を並べ替えて知っている言葉にしたり、言葉から映像を思い浮かべるトレーニングが取り入れられています。
あなたも、まずは、トレーニングのページを読んで、文字から映像を思い浮かべられるようにチャレンジしてみませんか。